2017年05月16日
修復の様子【7】 鍵盤のレバー
鍵盤の側面、"Monti" の捺印はMustelの下請け鍵盤メーカー名です。
表面の象牙は昔から貴重品だったようで、厚さ1mmくらいに薄くスライスしています。
下から見ると、一部のキーではガイド溝が喰われています。中のフェルトも無くなってます。上下方向のストッパらしき長方形のフェルトもだいぶ摩耗しています。
長方形のフェルトは剥がしてから接着面を削って仕上げて・・・
喰われたガイド溝には埋め木。
弾かれる回数の多い真ん中の音域に集中しています。
新しいフェルトを接着。
補修完了!
前の持ち主Marc Fitze氏は演奏家として 「楽器として良い調子です・・・」 とのコメントをされていました。
それでも修復家が診るといろいろ補修が必要なのですね。実に細かく丁寧な仕事をしていると感心です。
修復後の楽器を弾いたら、きっとMarc Fitze氏も「ワオ!えらく良くなったぁ」と驚くのでは?
(TANUKI)
表面の象牙は昔から貴重品だったようで、厚さ1mmくらいに薄くスライスしています。
下から見ると、一部のキーではガイド溝が喰われています。中のフェルトも無くなってます。上下方向のストッパらしき長方形のフェルトもだいぶ摩耗しています。
長方形のフェルトは剥がしてから接着面を削って仕上げて・・・
喰われたガイド溝には埋め木。
弾かれる回数の多い真ん中の音域に集中しています。
新しいフェルトを接着。
補修完了!
前の持ち主Marc Fitze氏は演奏家として 「楽器として良い調子です・・・」 とのコメントをされていました。
それでも修復家が診るといろいろ補修が必要なのですね。実に細かく丁寧な仕事をしていると感心です。
修復後の楽器を弾いたら、きっとMarc Fitze氏も「ワオ!えらく良くなったぁ」と驚くのでは?
(TANUKI)
Posted by Nipponharmonium at 19:51│Comments(0)