2017年06月15日
輸入奮闘記 その4
楽器は関税がかからないので税番が違うと言っても税額が変わるわけではなく、単に統計上の問題なんだそうです。輸入するものがピアノかハルモニウムかなんて統計的にもどうでもいいと思うんですけどね〜。そこはさすがにお役所、キッチリしています。
それにしてもこんな些細な事で出直しになるとは…。輸入承認証は取り消されて、また一から申請し直さなきゃいけないんだろうか?それをまたオランダに送るとか??考えると目眩が…。
翌朝経産省へ電話。ここではまた幸運にも先日お世話になったトラベルソ氏に繋いでもらえました。
経緯を説明し訂正の仕方を聞くと意外にも簡単な手続きで済みそうな感じ。ちょうど霞ヶ関はその日のリハーサル会場に行く通り道にあるので、すぐに出かける事にしました。
トラベルソ氏の部屋もまだ記憶に新しくすんなりと到着できました。トラベルソ氏は開口一番「まだ届いてなかったんですか?」とビックリした様子。そして「輸入承認には期限があるのであまり時間がかかると無効になりますよ」とニコニコしながら怖い事を言い私をビビらせます。ちなみに期限は全く問題ありませんでした。税番の訂正は私の署名捺印のある正誤表を提出して承認証の税番を書き変え経産省のハンコをもらえばOK。ちょうどその日はトラベルソ氏の師匠L子ちゃんと仕事が一緒だったのでその演奏会のチラシもちゃっかりお渡ししてきました!
承認証の訂正がうまくいき次は、いよいよ楽器をどうやって運ぶかを考えながら仕事先に向かいました。私が考えていたのは、自分でパワーゲート付きの2tトラックを借りて家まで運び、そこからピアノ運送屋さんにお願いして家の中運んでもらうという案。たまたまリハーサル会場でオルガンの調律に来ていたH氏にお会いしたので相談してみると「知り合いに聞いてやるよ」と心強いお言葉!なんと私がリハーサルをしている間に運搬のトラックと搬入のためのスタッフまで手配してくれました!通関騒ぎで心身がかなり疲弊して、これは本当に有り難かったです。
あとはもう一度税関へ行って通関できれば晴れて楽器を迎え入れられる事に!
次の日は本番に集中、輸入関係のゴタゴタは一時休戦です。
つづく
Posted by Nipponharmonium at 21:14│Comments(0)