2017年06月18日

輸入奮闘記 その5


倉庫から出て来たハルモニウム



通関再挑戦の日は朝5:00に起床、すぐに出かける事にしました。
税関の方には10:30頃に行くと伝えていたのですが、もう居ても立っても居られませんでした。
なぜなら、今日もし通関できなかったら運搬のトラックや家への搬入でお世話になる方達の予定をキャンセルしなければならないからです。特にトラックは13:00頃に成田に来てくれるようにお願いしていたのでもしダメだった時はせめてトラックが出発する前にキャンセルの連絡ができるようにしなければ!承認証の訂正も無事に済んだし他の書類もちゃんと揃っているのはずなのですが、どこかで何かが引っかかって上手くいかないんじゃないか??とこの2日間ずーっと不安でたまらなかったのです。とにかく早く行って白黒決着をつけてしまいたい一心でした。

前回なかなかたどり着けなかった南部貨物地区も今回は難なく到着。前回同様2階に駆け上がり「通関手続きに来ました!」と言うと先日とは違う男性職員さんが私の顔を見て「あ、あの経産省の…」と言いながら窓口まで来てくれました。え?何でわかるんだろ?もしかして私の通関未遂騒動は南部事務所内で語り草になっているの…?
「担当のものは遅番でまだ来てませんが…こちらへどうぞ。」
とPCの所へ促してくれました。今回も女性の職員さんがつきっきりで入力方法を教えてくれます。皆さん本当に優しいなぁ。前回入力したデータが残っていたのであっという間。正しい税番を慎重に入力して送信ボタンを押して輸入申告登録は終了!無事受理されるのか??

どの位待ったでしょうか。女性職員さんがこちらにやってきました。前回みたいな不穏な気は感じない。大丈夫なのか?
「では、隣の部屋で税金をお支払いいただきます。」
へ?貨物検査は?納税の前に検査を受けるはずなんだけどなぁ?
「そちらの方は大丈夫です。」え?貨物検査スルー?……って事は?クリア?通関出来たって事?
まぁ、私のようなド素人がヤバいドラッグなど密輸できるはずもなかろう、というのは当然の判断なのでしょう…。Huivenaar氏がオランダの税関でフライトケースの留め金に南京錠を沢山つけておいてくれたのも検査スルーの一因かもしれません。とにかくこれで通関出来ない要因は消えた、ということです!
もう小走りで隣の部屋に行き前のめりで税金を納めましたよ。こんなにウキウキした気持ちで納税したのは生まれて初めてでしたわ。普段は軽く舌打ちなどしながら車両税や住民税を支払ってるというのに…。
納付書を持ってもう一度PCにチョチョっと入力すれば晴れて輸入許可書ゲットです!やったー!通関成功!

9:30には通関終了していました。とりあえず関係者に通関成功の連絡をすると、なんと運搬をお願いしたKさんがすぐにこちらへ向かってくれる事に!13:00まで待つつもりでしたがこれは嬉しい!
とりあえずトラックドックの場所を確認してKさんが来るまで税関の食堂で時間をツブすことにしました。

食堂でカレーを食べていると2階にいた職員さんが「よかったですね」と声をかけてくれました。いろいろ大変な思いをしましたが経産省でも税関でも皆さんが本当に親身になって対応して下さったのは驚きでした。数日で私が抱いていた「お役所」のイメージがガラっと変わりました。普段は手練れた業者がテキパキと仕事をする領域にズブの素人が要領悪く入り込んでオタオタ立ち回っても優しく最後まで面倒見てくれる、けれど小さな問題でも絶対に見過ごさない。経産省のトラヴェルソ氏も和やかに 会話をしながらチェックの目は厳しかったよなぁ。今回は関わった公務員の皆さん全員にあたたかく見守られていたような気がしました。笑い者になっていただけかもしれませんが…それもまた良し!

トラック到着時刻が近づき許可書を持って航空会社受付へ行き貨物の保管料を支払いました。保管料は1日¥1000ほどでした。トラックを着ける場所を指示してもらいトラックが到着するのを待っていると倉庫からフライトケースが出てきました!よく来たね~。やっと会えた~。
しばらくしてKさんのトラックがトラックドックに到着しました。

つづく




Posted by Nipponharmonium at 23:11│Comments(0)
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