2017年04月11日

修復の様子【4】 ペダル

ふいごを動かすペダル(踏み板)の部品を新しく作り直しています。

取り外したペダル周りについてHuivenaar氏曰く:
スペインの修道院で使われていた120年間に何度も修理されている。ペダル枠はチェリー材になっているが元は強度のあるビーチ(ブナ)だった。ペダルとふいごを繋ぐ2枚の鉄板はオリジナルではない。元の真鍮で複製する。
修復の様子【4】 ペダル


新作部品の状況。
修復の様子【4】 ペダル

ビーチ材で枠を組み、色合いを合わせるために濃色の化粧板(ウォルナット?)を準備しています。
新作した真鍮製の繋ぎ板は形が少し変わっています。他のオリジナル楽器からコピーしたようです。


楽器に組み込んだ状態、裏側からの写真。ふいごに繋がる木製の太いレバーが見えます。
修復の様子【4】 ペダル


鍵盤側からの写真。踏み板にはカバーが付きました。
修復の様子【4】 ペダル

ペダルは大きな力がかかって酷使される部品でありながら、エクスプレッションではきっと微妙な踏み加減が必要なのでしょう。弾き手にとっては楽器とのインターフェイス(接点)として鍵盤と同様に重要と思われます。
演奏家でも気付かない細かい点をオリジナルに忠実に手を入れていること、経験豊富な修復家の面目躍如と感心させられました。
(TANUKI)



Posted by Nipponharmonium at 11:18│Comments(0)
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