2017年04月06日

修復の様子【2】 オリジナルに忠実に

ねじ穴の痛んでいる“LOCKER”という部品がが幾つかあるので、オリジナルに忠実作っています。
使うのは19世紀のブナ材。家具の古材だろうか。
こういうのはヨーロッパ文化の一端で、古い家具材で楽器を作る職人もいます。
修復の様子【2】 オリジナルに忠実に

そっくりに複製。
修復の様子【2】 オリジナルに忠実に


LOCKERをよく見ると、ネジやワッシャ(座金)も古めかしい。
そこで、古い真鍮製ワッシャの貯蔵箱登場、マーガリンの容器? その中からミュステルの使ったと同じものを選んでいるそうです。
修復の様子【2】 オリジナルに忠実に

なるほどオランダでも真鍮ワッシャは貴重なんだ!

ネジはマイナスネジですねぇ。今では馴染みが薄くなりましたが、ネジの頭が右の形がマイナス、左がプラスです。プラスネジは1930年代にアメリカで開発され大量生産に向くので現在の主流です。
修復の様子【2】 オリジナルに忠実に

チェンバロも含めてレトロな楽器にはマイナスネジを使いたいのですが、今や絶滅してしまいました。
真鍮ワッシャ、マイナスネジなどは古い金物屋などの死蔵品を探すしかありません。
(TANUKI)



Posted by Nipponharmonium at 21:17│Comments(0)
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